IIIWhy FDE
「作る人」を、
現場に置く。
Forward Deployed Engineer(FDE)は、顧客の現場に入り込み、 ヒアリングから設計・実装・運用までを一人称で担うエンジニアです。 Palantir が広め、いまや OpenAI をはじめ多くのテック企業で標準的な職種になりつつあります。 アマクラスはこの型を、医療の現場に合わせて調整して提供しています。
- 起源
- Palantir Technologies
- 特徴
- 設計と実装を同じ人が担う
- 医療での調整
- 現場観察・法令前提・引き渡し
要件書は、
現場の言葉を落とす。
従来の受託開発では、発注側が要件をまとめ、開発側がそれを実装します。 合理的に見えますが、医療現場では途中で多くのものが落ちます。 「毎回この患者さんのときだけ手順が変わる」「この帳票は院長しか触らない」—— そういう、書き出す前に切り捨てられてしまう情報こそが、使われるかどうかを決めます。
FDE は、その落ちる部分を拾うために現場に入ります。 聞いたことをそのまま実装に反映できるのは、聞いた人と作る人が同じだからです。 伝言の回数が減るほど、できあがるものは現場に近づきます。
もう一つの違いは、終わり方です。検収で関係が切れるのではなく、 運用が回りはじめてからも改善担当として並走し、最後は院内で回せる形にして引き渡します。
提案書ではなく、
動くものを持っていく。
01Comparison
受託でも、採用でもない、3つ目の形。
外に丸ごと出すか、中に人を雇うか。その二択で考えると、 どちらも医療の小さな組織には噛み合わないことがあります。FDE はその間に立つ選択肢です。
| 比較軸 | 従来の受託開発 | 社内エンジニア採用 | 医療特化FDE |
|---|---|---|---|
| ヒアリングの深さ | 仕様書に書かれた範囲まで | 社内の常識に依存する | 現地で見て、その場で深掘りする |
| 最初の成果物 | 提案書・見積書 | 採用が決まるまで何も出ない | 動くもの(最短3週間) |
| 医療ドメインの前提 | 発注側が説明して埋める | 医師・スタッフの余力次第 | FDE 側が前提知識を持っている |
| 仕様変更のコスト | 変更契約が必要になりやすい | 低いが、優先順位が社内政治で決まる | 低い。作りながら決めるため |
| 納品したあと | 検収で関係が切れる | 運用負荷が個人に集中する | 改善担当として並走し、最後は引き渡す |
| 向いている規模 | 要件が固まった大型案件 | 継続的に開発量がある組織 | 1院〜。決めながら進めたい組織 |
02Delivery model
見る → 決める → 作る → 回す。
4つのフェーズで進めます。最初のスコープは意図的に小さく切ります。 動くものを見てから次を決めるほうが、結果として速く、安く着きます。
- Phase 01 · Discover
見る(〜1週)
訪問とオンラインで、受付から会計までの実際の流れを見せていただきます。ヒアリングシートに答えてもらうのではなく、いつも通りに動いているところを横で見る。ボトルネックは、たいてい誰も問題だと思っていないところにあります。現状フロー図 / 定量化したボトルネック
- Phase 02 · Design
決める(〜1週)
最小で意味のある範囲を、スタッフの方と一緒に決めます。全部を一度に変えないこと、そして最初に触る人を決めておくことが、定着の分かれ目です。最小スコープ / 画面とデータの設計 / 見積もり
- Phase 03 · Build
作る(1〜4週)
短いサイクルで実装し、そのつど現場で触ってもらいます。仕様書のレビューではなく、動くものへの反応を設計に返します。「思っていたのと違う」は、早く言ってもらえるほど安く直ります。動くプロダクト / 現場テストの記録
- Phase 04 · Embed
回す(継続)
本番稼働後も改善担当として並走します。指標と運用負荷を見ながら、使われていない機能は畳み、詰まっているところを直す。最終的には院内で回せる形に落として引き渡します。運用手順 / 定期レビュー / 引き継ぎ資料
03Fit
合う場合と、合わない場合。
合わないときは、その場でそう申し上げます。無理に当てはめても、結局うまくいきません。
こういう方に向いています
- 要件を全部書き切ってから発注する、という進め方に無理を感じている
- 過去にベンダーへ依頼して、できあがったものが現場で使われなかった
- 医療の事情を毎回いちから説明するのに疲れている
- まず小さく試して、効いたら広げたい
- 作ったあと、誰が面倒を見るのかまで決めておきたい
こういう場合は、他社のほうが早いです
- 仕様がすでに完全に固まっていて、実装だけを最安で発注したい
- 相見積もりの価格だけで決めたい
- 現場に入られること自体を避けたい